松の剪定から管理まで、超初心者からやらかして焦っている方までわかりやすく解説する専門のサイトです。

本記事はプロモーションを含みます

【松の剪定】ゼロからの超初心者が最初に覚えるべき「たった3つの絶対ルール」

【松の剪定】ゼロからの超初心者が最初に覚えるべき「たった3つの絶対ルール」

はじめに

「松の手入れはプロの職人技で、素人がやると枯れてしまう・・・」
そんなふうに思い込んで、庭の松の前で立ち止まってしまっていませんか?

私は岩手県で庭師として、日々いろいろなお庭の松と向き合っています。お客様からよく聞くのは、「本やインターネットで調べてみたけど、専門用語が多すぎて途中で読むのをやめてしまった」という声です。

「みどり摘み」「もみあげ」「枝透かし」など、聞き慣れない言葉が次々に出てくると、それだけで「やっぱり自分には無理だ」という気持ちになってしまいますよね。

でも、実は松の手入れが難しく見えるのは、こうした「専門用語」や「見栄えを整えるための細かなテクニック」が多いからにすぎません。木を枯らさずキレイに保つために、初心者が最初に知っておくべき基本ルールは、たったの3つだけです。

私がこれまでお会いしてきた50代、60代のお客様の多くは、「本を読んでも専門用語だらけで挫折した」「YouTubeを見ても、プロの手さばきが速すぎてついていけなかった」とおっしゃいます。実は、プロが動画の中でサラッと行なっている作業の裏には、長年の経験からくる「勘」の部分がたくさん含まれています。その「勘」の部分をいきなり真似しようとするから、難しく感じてしまうのです。

でも、今日ご紹介する3つのルールは、その「勘」を必要としません。誰が見ても「これは緑の葉が残っているな」「これは秋だな」「これは枝が3本に分かれているな」と、目で見て判断できることばかりです。感覚に頼らず、ルールに沿って確認していくだけなので、初心者の方でも安心して取り組んでいただけます。

この記事では、難しい技法を一切使わずに、今日から自信を持ってハサミを持てるようになる「3つの絶対ルール」をわかりやすく解説していきます。この3つさえ覚えてしまえば、あなたも今日から「松に触れる人」になれます。専門用語を覚える必要はまったくありません。目で見てわかる、シンプルな確認作業だけで、松との付き合い方はぐっと気楽なものに変わるはずです。

「松の手入れ=難しい」の正体は“専門用語の多さ”だった!

みどり摘み・もみあげ・・・プロの技は後回しでOK

まず最初に、みなさんの肩の荷を下ろしてあげたいと思います。「みどり摘み」や「もみあげ」といった、プロが行う繊細な技法は、今日は一切覚えなくて大丈夫です。

これらは、松をより美しい形に整えるための、いわば「仕上げの技術」です。何十年も松と向き合ってきたプロでも、日々練習を重ねている高度な作業なので、初心者がいきなり挑戦する必要はまったくありません。

最初から完璧な盆栽のような形を目指す必要はないのです。まずは「木の健康を守る基本」から始めればOKだと考えてください。難しい技法は、今日ここで覚えなくても、松は元気に育っていきます。順番を間違えないことが何より大切です。

松の手入れのゴールは「風と光を通してあげること」

では、初心者が目指すべきゴールは何でしょうか。それは、複雑な形作りではありません。「木の内側に、日差しと風をしっかり届けてあげること」これこそが松の手入れの本質です。

松の枝や葉が茂りすぎると、木の内側が真っ暗になり、風もほとんど通らなくなってしまいます。すると、湿気がこもりやすくなり、病気や害虫の原因にもなってしまうのです。逆に言えば、木の内側までしっかり光と風が届く状態を保ってあげられれば、それだけで松はぐんぐん元気に育っていきます。

松の枝や葉が茂りすぎると木の内側が真っ暗になり風も通らなくなる

木の内側が暗くなってしまう理由は、実は人間の家にも似ています。窓もカーテンも閉め切った部屋は、空気がこもってジメジメしてきますよね。反対に、窓を開けて風を通してあげると、部屋全体がさっと明るく、気持ちよくなります。松の木にとっての「窓を開ける」作業こそが、今日あなたに覚えていただきたい手入れなのです。

形を美しく整えることは、そのあとでゆっくり覚えていけば十分です。今日はまず、「風通しをよくする」という一番大切な目的だけを頭に置いておいてください。

【保存版】初心者が最初に覚えるべき「たった3つのルール」

ここからは、松を枯らさずに手入れするための「3つの絶対ルール」を、具体的に解説していきます。この3つさえ守っていれば、大きな失敗はまず起こりません。イメージとしては、「①葉と芽を残す」「②太い枝は秋冬に切る」「③V字(Y字)に間引く」の3つです。ひとつずつ、丁寧に見ていきましょう。

ルール1:【切る場所のルール】緑の葉と芽が残る場所で切る

1つ目のルールは、「切るときは、必ず手前に緑の葉と芽が残る位置でハサミを入れる」ということです。

松という木は、葉が一枚もついていない、いわゆる「丸坊主」の状態になった枝からは、新しい芽がとても出にくいという性質を持っています。人間で言えば、髪の毛を根元から完全に抜いてしまうと、そこからはなかなか生えてこないようなイメージです。

なので、枝を短く切り詰めたいときは、必ず「切る場所よりも幹に近い側に、緑の葉っぱと芽が残っているかどうか」を先に確認してください。緑の葉と芽が残っていれば、そこから新しい枝が伸びてくれます。逆に、葉も芽も一切ない茶色い部分から先だけを切り落とすと高確率で失敗します。

緑の葉っぱと芽が残っているかどうかを先に確認する

緑の葉っぱと芽が残っている枝先側で切る

実際、私が担当したあるお客様のお宅では、以前別の業者さんに丸坊主に近い形で剪定されてしまい、その枝から何年経っても新しい芽が出てこなかったことがありました。それくらい、この「葉と芽を残す」というルールは大切なのです。迷ったときは、「切る位置より枝元側に、緑の葉っぱは残っているかな?」と、指差し確認するくらいの気持ちで臨んでください。

もう少し具体的にイメージしていただくために、1本の枝を鉛筆に例えてみましょう。鉛筆の先端から根元に向かって、緑の葉っぱが均等についているとします。もし鉛筆の真ん中あたりで、葉っぱが一切ついていない「丸坊主」の場所を切ってしまうと、そこから先には二度と葉っぱが生えてきません。

葉がない枝の真ん中で切ると葉は生えてこない

一方で、葉っぱがまだ残っている場所で切れば、そこから新しい芽が出てくる可能性が十分にあります。「葉っぱと芽を残して枝先側で切る」たったこれだけを意識するだけで失敗の確率はぐっと下がります。

ルール2:【時期のルール】太い枝を切る大きな剪定は「秋~冬」にやる

2つ目のルールは、時期に関するものです。太い枝をバッサリと大きく切るような作業は、木が休眠している「秋から冬」、具体的には11月から2月ごろに行うのが安全です。

春から夏にかけては、松の木が活発に成長し、樹液がたくさん流れている時期です。この時期に太い枝を大きく切ってしまうと、切り口から樹液が止まらなくなり、木が弱ってしまうリスクが高まります。人間で言えば、体力を使って活動している最中に大きなケガをするようなものです。

一方、11月から2月ごろは、木がエネルギーを蓄えて静かに休んでいる時期にあたります。この「お休み中」のタイミングであれば、木への負担がぐっと少なくなり、安心して大きな作業に取り組めます。岩手県のように冬の寒さが厳しい地域では、雪が積もる前の11月から12月にかけての晴れた日を選んで作業される方が多い印象です。

太い枝をバッサリと大きく切るような作業は木が休眠している「秋から冬」に行う

もちろん、今日ご紹介する「茶色い枯れ枝を落とす」くらいの軽い作業であれば、季節を問わずいつ行っても問題ありません。ただし、「思い切って太い枝を切ろう」と考えている場合は、この「秋から冬」というタイミングをぜひ覚えておいてください。

反対に、絶対に避けていただきたいのが、5月から7月ごろの、松がぐんぐん成長している時期に太い枝を大きく切ることです。この時期は、木が新しい葉を伸ばそうと、体中のエネルギーをフル回転させているタイミングです。そんな時に大きな傷をつけてしまうと、木の体力を大きく奪ってしまうことになります。カレンダーに「太い枝の作業は11月から2月」と書き込んでおくくらいの気持ちで、時期を意識してみてください。

ルール3:【枝選びのルール】混み合った「Y字(2本)」だけ残して真ん中を抜く

3つ目のルールは、切り除く枝の選び方についてです。松の枝をよく観察すると、1か所から3本以上の枝が分かれて伸びている「三股(みつまた)」のような場所が見つかることがあります。

このように枝が混み合っている場所を見つけたら、真ん中の枝だけを根元から抜き取り、左右の2本、いわゆる「V字」または「Y字」の形に整理してあげてください。これだけで、驚くほど風通しがよくなり、一気にプロっぽい仕上がりに近づきます。

なぜこの方法がいいかというと、3本の枝がギュッと近い場所から伸びていると、お互いが窮屈にぶつかり合い、内側に日光も風も入りにくくなってしまうからです。そこで、一番混み合っている真ん中の枝だけを取り除いてあげると、残った2本の枝がゆったりとスペースを持てるようになり、木全体の見通しがよくなります。

イメージとしては、混雑した電車の座席で、3人がぎゅうぎゅうに座っているところから、真ん中の1人だけそっと席を移動してもらうような感覚です。残った2人はゆったり座れますし、電車全体の風通し(雰囲気)もよくなりますよね。松の枝も同じように、3本のうち真ん中の1本を「間引いてあげる」ことで、風通しが良くなって全体が元気になっていくのです。

松の枝の3本のうち真ん中の1本を間引いてあげることで、風通しが良くなって全体が元気になる

どの枝を「真ん中」として抜けばいいか迷ったときは、次のポイントを参考にしてください。

1.他の枝と比べて明らかに勢いが弱く、細くて色が薄い枝があれば、そちらを優先的に抜きましょう。
2.木の内側や真下を向いて伸びている枝は、そもそも日光が当たりにくく育ちにくいので、抜いても影響が少ない場合が多いです。
3.反対に、外側や斜め上に向かって元気に伸びている2本を残してあげると、自然と美しいV字の形に整っていきます。

これだけ知っていれば安心!失敗を防ぐ「NG行為」2選

NG1:刈り込みバサミでバリバリと丸刈りにする

生垣を整えるときのように、刈り込みバサミで表面をバリバリと丸刈りにしてしまうのは、松にとってはNG行為です。この切り方をすると、葉先が傷んでしまい、数日後には茶色く枯れ込んでしまうことがよくあります。

さらに、刈り込みバサミは切れ味の性質上、どうしても中途半端な位置で葉を切ってしまいがちです。すると、切り口が目立って見た目が一気に悪くなってしまいます。松の手入れでは、刈り込みバサミで表面を整えるのではなく、1本1本の枝を見ながら、手作業で丁寧に間引いていくことが基本になります。

以前、あるお客様が「時間がないから」と、生垣用の刈り込みバサミで松の表面を一気に丸く刈り込んでしまったことがありました。その直後は形が整って見えたのですが、2週間ほど経つと、切り口の周りの葉先がどんどん茶色く変色してしまい、結局その部分は元に戻るまで1年以上かかってしまいました。

急がば回れ、という言葉がぴったりの出来事でした。少し手間に感じても、1本ずつハサミを入れていくやり方のほうが、結果的には松にとっても、見た目にとっても優しいのです。

NG2:太い枝を切ったのに「切り口の保護剤」を塗らず放置する

直径3センチ以上あるような太い枝を切ったときは、切り口に「癒合剤(ゆごうざい)」と呼ばれる保護剤を塗ってあげることをおすすめします。専門用語のようで少し身構えてしまうかもしれませんが、これは人間でいう「傷口の消毒や絆創膏」のようなものだと考えてください。

太い枝の切り口をそのまま放置してしまうと、雨水や雑菌が切り口から入り込みやすくなり、そこから木が枯れ込んでしまうリスクがあります。ホームセンターの園芸コーナーに行けば、チューブタイプやスプレータイプの癒合剤が手軽に手に入りますので、太い枝を切ったときだけは、忘れずに塗ってあげるようにしましょう。ちなみに、今日ご紹介するような細い枯れ枝を手で落とす作業では、この保護剤は必要ありません。太い枝を切ったときだけのルールだと覚えておいてください。

塗り方も特別な技術は必要ありません。切り口全体を覆うように、指やハケで薄く塗り広げるだけで十分です。乾くと表面が固まって膜のようになり、切り口をしっかり守ってくれます。1本の枝につき数十秒で終わる作業なので、「太い枝を切ったら、最後に必ず一塗り」と、セットで覚えてしまうのがおすすめです。

【実践】まずはここから!失敗ゼロの「超かんたん手入れ」ステップ

ステップ1:枯れている茶色い葉っぱと枝を落とす

まずは、木の内側を覗き込んで、茶色くカサカサに乾いた葉っぱや枝を探してみましょう。緑色の元気な葉っぱの奥に隠れていることが多いです。手袋をはめた手で優しく撫でるように触ると、面白いくらいポロポロと落ちていきます。松ぼっくりもすべて取り除いてください。

この作業には、緑の葉と芽を残すルールも、時期のルールも関係ありません。いつでも、気軽に取り組んでいただける作業です。まずはこのステップだけを何回か繰り返して、松の枝に触れることに慣れておくと、次のステップにもスムーズに進めます。

はじめに枯れている葉や枝を取り除く

枯れている葉や枝を取り除いた

ステップ2:三股に分かれている枝の「真ん中」をカットする

枯れ葉や枯れ枝を取った次にやることは、木全体を見渡して、1か所から枝が3本以上に分かれている「三股」の場所を探してみてください。見つかったら、先ほどご紹介したルール3の通り、真ん中の枝を根元近くでカットします。このとき、切る枝よりも幹に近い側に、他の枝の緑の葉っぱや芽が残っているかどうかも忘れずに確認してください。もし迷ったら、無理に切らず、その枝はそのままにしておいて構いません。

ステップ3:少し離れて全体を眺め、風が通っているか、空が透けて見えるか確認する

最後に、2~3歩下がって、木全体を眺めてみましょう。木の向こう側の景色や、下から見た時に空がうっすらとでも透けて見えるようになっていれば大成功です。もしまだ内側が真っ暗に見えるようであれば、今日はここまでにして、また日を改めて少しずつ続けていけば十分です。一度にすべてを終わらせようとせず、木の様子を見ながら、焦らず進めていきましょう。

枯れている葉や枝を取り除くと空がうっすら透けて見える

このステップ1から3までを、1回の作業でぜんぶ終わらせる必要はありません。今日はステップ1だけ、来週はステップ2だけ、というように分けて進めても、まったく問題ありません。

松の手入れは、短距離走ではなく、長い時間をかけて向き合うマラソンのようなものだと考えてください。少しずつの積み重ねが、数年後には見違えるような美しい松の姿につながっていきます。

Q&A

Q1. どの枝から手をつければいいかわかりません。

迷ったときは、まず「一番わかりやすい茶色い枯れ枝」から始めてください。緑の枝を切るかどうかで悩む前に、誰が見ても枯れているとわかる枝を片付けるだけでも、木の風通しは大きく改善します。慣れてきてから、三股の枝の整理に挑戦してみましょう。順番を守ることが、遠回りに見えて実は一番の近道です。

Q2. 三股ではなく、四股や五股になっている場所はどうすればいいですか?

その場合も考え方は同じです。混み合っている枝の中から、特に内側を向いていたり、他の枝とぶつかりそうになっていたりする枝を1本か2本選んで、根元近くで間引いてあげてください。一度にすべてを整理しようとせず、少しずつ様子を見ながら進めるのがコツです。四股や五股のように枝分かれが多い場所ほど、木への負担も考えて、1回の作業では半分程度の間引きにとどめておくと安心です。

Q3. 剪定バサミはどんなものを選べばいいですか?

特定のメーカーにこだわる必要はありません。ホームセンターなどで手に入る、握りやすいサイズの一般的な剪定バサミで十分です。大切なのは道具の値段よりも、刃をきちんと閉じてから枝に当てること、そして無理な力をかけずに切れる太さの枝を選ぶことです。手のひらのサイズに合っていて、開閉がスムーズなものであれば、価格の高い安いはあまり気にしなくて大丈夫です。

Q4. 三脚脚立がなくても大丈夫ですか?

手の届く範囲の作業であれば、脚立自体が不要です。もし高いところに手を伸ばす必要が出てきたら、普通の脚立よりも三脚脚立をおすすめします。脚が3本あるため、松の根元にある盛り上がった土やデコボコした地面でも安定しやすく、初心者の方でも安心して使いやすいからです。作業をするときは、必ず誰かに見ていてもらうか、無理な体勢での作業は避け、届かない場所は次回に回すくらいの余裕を持っておくと安全です。

Q5. 切り口から樹液(ヤニ)が出てきました。大丈夫でしょうか?

松は切り口から白っぽい樹液(ヤニ)が出やすい木です。少量であれば、木が自分で傷口を守ろうとしている自然な反応なので、心配しすぎる必要はありません。ただし、太い枝を切ってヤニが多く出ている場合は、念のため先ほどご紹介した癒合剤を塗っておくと安心です。手や道具についたヤニは、べたつきが気になる場合、少量の食用油を布につけて拭き取ると落としやすくなります。

Q6. 一度にどれくらいの枝を手入れしていいですか?

初心者のうちは、1回の作業で三股の枝を2~3か所整理するくらいで十分です。欲張ってたくさん切りすぎると、木への負担も、みなさんの体力の負担も大きくなってしまいます。少しずつ、何回かに分けて手入れしていく方が、木にとってもみなさんにとっても優しいやり方です。目安として、庭に大きな松が1本あるとしても、1年かけて少しずつ全体を整えていくくらいの、のんびりしたペースで十分間に合います。

Q7. 秋冬以外の季節に、うっかり太い枝を切ってしまいました。枯れますか?

1本切ってしまったからといって、すぐに木全体が枯れてしまうわけではありません。ただし、樹液が多く出ている場合は、念のため切り口に癒合剤を塗っておくと安心です。次回からは、できるだけ11月から2月の時期を選んで、太い枝の作業を行うようにしましょう。1本のうっかりミスで木が全滅することはまずありませんので、必要以上に自分を責めず、その後の様子を見守ってあげてください。

Q8. 松の種類によって、この3つのルールは変わりますか?

クロマツでもアカマツでも、今日ご紹介した3つのルールの考え方は基本的に共通しています。品種によって細かな見た目の違いはありますが、「葉と芽を残す」「太い枝は秋冬に」「V字に間引く」という基本方針は、どちらの松にも当てはまります。庭に植えられている松がどちらの種類かわからない場合でも、今日のルールをそのまま当てはめて大丈夫です。

Q9. 慣れてきたら、次は何を覚えればいいですか?

3つのルールに慣れてきたら、次のステップとして「みどり摘み」と呼ばれる、春先に伸びてくる新芽を調整する技法に挑戦してみるのもおすすめです。ただし、これはまた別の機会に、じっくりお伝えできればと思います。まずは今日の3つのルールを、体に染み込ませることを優先してください。

Q10. 家族に「素人がやると危ない」と反対されています。どう考えればいいですか?

ご家族の心配は、松を大切に思う気持ちの裏返しでもあります。今日ご紹介した3つのルールは、いきなり難しい技法に挑戦するものではなく、「枯らさないための最低限の約束事」です。まずは目立たない枝を1本、このルールに沿って手入れしてみて、木の様子に変化がないことを実際に見てもらうのもよい方法です。少しずつ実績を積み重ねることで、ご家族にも安心してもらえるはずです。

まとめ:3つのルールさえ守れば、松の手入れは怖くない!

松の手入れは、決して「プロにしかできない難しいこと」ではありません。今日お伝えした「①緑の葉と芽を残す」「②太い枝は秋冬に切る」「③V字(Y字)に間引く」という3つのルールさえ守っていただければ、大きな失敗をすることはまずありません。

専門用語が多くて難しそうに見えていた松の手入れも、こうして分解してみると、実はとてもシンプルな話だったと感じていただけたのではないでしょうか。細かい見栄えのテクニックは、この3つのルールに慣れてから、ゆっくり覚えていけば十分です。

最後にもう一度、3つのルールをおさらいしておきましょう。
「①切るときは、手前に緑の葉と芽が残っているか確認する」
「②太い枝を大きく切るのは、木が休んでいる秋から冬の間に行う」
「③3本以上に枝が混み合っている場所は、真ん中を抜いてV字に整える」

この3つを頭の片隅に置いておくだけで、松に向き合うときの不安は驚くほど小さくなります。

まずは1本の枝から、気軽にチャレンジしてみてくださいね。今日のこの3つのルールが、これから何十年も続いていく、あなたと松との付き合いの、心強い道しるべになれば嬉しく思います。

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry

error: Content is protected !!

目次