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松の強剪定に必須の道具3選!太枝もラクに切れるおすすめ鋸と絶対に塗るべき保護剤

松の強剪定に必須の道具3選!太枝もラクに切れるおすすめ鋸と絶対に塗るべき保護剤

はじめに

「伸びすぎた松の太い枝を切ろうとしたけれど、普通の剪定ハサミじゃ全然歯が立たない・・・」「プロみたいに綺麗に太枝を落とすには、いったいどんな道具が必要なんだろう?」と悩んでいませんか。

松の剪定に興味があるけれど、道具からしてよくわからず、なかなか一歩を踏み出せない、という方は多いと思います。「まずは家にある大工用のノコギリで試してみようかな」「100円ショップの剪定バサミでもなんとかなるかも」と考えてしまいがちですが、これが松の強剪定における一番の落とし穴です。

実は、松の強剪定は、道具の選び方ひとつで作業の「ラクさ」と「松を枯らさない安全性」が段違いに変わります。逆にいえば、正しい道具さえそろえてしまえば、力に自信がない方でも、意外と安全に太い枝を切り落とすことができるのです。

この記事では、松の強剪定で絶対に失敗しない「厳選道具3選」と、それぞれの選び方、そしておすすめの商品を詳しく解説していきます。これから道具をそろえようと思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。読み終わるころには、「これなら自分にもできそうだ」と、道具選びへの不安がすっきり解消されているはずです。

なぜ道具選びが重要?普通のガーデニング用品では危険な理由

硬くてヤニが多い「松の太枝」は普通のハサミを壊す

松の枝は、他の庭木に比べてとても硬く、そのうえ「松脂(まつやに)」と呼ばれる、粘着性のあるベタベタとした樹液が出てきます。この松脂が刃にべったりとこびりついてしまうと、切れ味がどんどん落ちていき、最後にはまったく歯が立たなくなってしまいます。

たとえば、直径3センチほどの松の枝を、家庭用の小さな剪定バサミで切ろうとすると、数回刃を動かしただけで、刃の合わせ目に松脂がびっしりと固まりついてしまいます。そのままハサミを閉じようとすると、ネバネバのせいで刃がスムーズに動かず、最後には手が滑って余計な力が入ってしまう、ということが起こりやすいのです。

切れ味の悪いノコギリで無理に切ろうとすると、刃が枝に噛み込んで抜けなくなったり、力任せに動かして手を滑らせてしまったりと、思わぬケガにつながる危険もあります。だからこそ、松の太い枝を切るためには、専用の道具をきちんとそろえておくことが欠かせません。

切り口の処置(保護剤)を怠ると病原菌で枯れるリスク

もう一つ、松の強剪定で見落とされがちなのが、切ったあとの「切り口の処置」です。太い枝を切り落とすと、そこには何も覆われていない、無防備な断面ができあがります。この断面をそのまま放置してしまうと、そこから水分がどんどん抜けていったり、雨水と一緒に雑菌が入り込んだりして、時間が経つにつれて内部から腐ってしまうことがあります。

特に松は、切り口から「マツノザイセンチュウ」などの被害を受けやすいとも言われる木ですので、切ったらそのまま放置、という進め方は絶対に避けてください。切る道具だけでなく、切ったあとに切り口を守る保護剤まで用意しておくことが、松を長く元気に育てるための重要なポイントです。

道具をきちんとそろえることは、単に作業が「ラクになる」というだけの話ではありません。刃が枝に噛み込んで手を滑らせるといった事故を防ぎ、切り口から病気が広がるのを防ぎ、結果として松を長生きさせることにつながる、いわば「安全と木の健康を守るための投資」だと考えていただくとわかりやすいと思います。

【必須道具①】硬い太枝もスッと切れる「剪定鋸(ノコギリ)」

選び方のポイント:刃渡り21~24センチ・ヤニ止めコーティング付き

松の強剪定用のノコギリを選ぶときは、刃渡り21センチから24センチほどのものがおすすめです。これくらいの長さがあれば、直径5センチ前後の太い枝でも、少ない往復回数でスパッと切ることができます。あまり短いノコギリだと、太い枝を切るのに何度も往復させる必要があり、その分、手や腕への負担も大きくなってしまいます。

逆に、刃渡りが長すぎるものは取り回しが難しく、狭い場所での作業や、三脚脚立の上でのバランスを取りながらの作業には不向きです。初めての1本であれば、まずは21センチから24センチのサイズを選んでおけば、庭木のほとんどの太枝に対応できます。

もう一つ大切なのが「ヤニ止めコーティング」です。先ほどお伝えした通り、松の枝は松脂がべったりとつきやすいのですが、刃の表面に特殊なコーティングが施されている製品であれば、松脂が付着しにくく、スムーズに切り進めることができます。また、刃の目立て(歯の形状)にも種類があり、樹木を素早く切るための「縦挽き用」の目立てがされているものを選ぶと、より快適に作業できます。

手元にあるノコギリで代用しようとする前に、この2つのポイントを満たした園芸用の剪定鋸を、まず1本用意することをおすすめします。価格帯としては、3,000円前後から良質なものが手に入りますので、決して高価な投資ではありません。

おすすめ商品紹介

具体的な商品としては、シルキー(Silky)の「ゴムボーイ 万能目」が、迷ったらまずこれを選んでおけば間違いないという、定番中の定番です。刃の交換ができる替刃式なので、切れ味が落ちてきても刃だけを買い替えて長く使い続けられますし、折りたたみ式なので、三脚脚立を使って高い場所に登るときも、剪定ばさみ同様に収納ケースに入れて安全に移動できます。持ち手にはゴムが巻かれていて滑りにくく、手が松脂で多少ベタついていても、しっかりグリップできるのも嬉しいポイントです。

シルキー(Silky)ゴムボーイ240mm

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もう一つの人気商品が、サムライ(SAMURAI)の曲刃鋸(「一撃」や「騎士」といったシリーズ)です。名前の通り、刃全体がゆるやかにカーブしている形状で、このカーブのおかげで刃が太い枝に自然と食い込んでいき、下に引くだけで驚くほど軽い力で切り進めることができます。腕力にあまり自信がない方には、特にこちらのタイプが向いています。どちらの商品も、園芸専門店やホームセンターの刃物コーナー、インターネット通販で手に入れることができます。

私が使っているのは刃がまっすぐな方で、なかなか切れないです。どちらがおすすめかというと、力がそれほどいらずに切れる、曲刃鋸のこちら(サムライ)です。

力がいらないサムライの曲刃鋸

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これはもっと大型のノコギリでかなり太い枝も切れます。手も2回切ってしまい、血が止まらず痛い目に遭いました。枝の太さによって2種類のノコギリを使い分けております。

大型の刃が湾曲したノコギリ

プロの技:刃に松脂がついたときのメンテナンス法

どんなに良い剪定鋸を使っていても、作業を続けていると、少しずつ刃に木クズや松脂がついてきてしまいます。そのままにしておくと切れ味がどんどん落ちてしまいますので、作業の合間や作業後にでも、木クズの場合にはワイヤーブラシでゴシゴシと取り除き、ヤニの場合には専用の「ヤニ取りスプレー」を刃に吹きかけ、布でやさしくふき取るようにしてください。スプレーがない場合は、ライターオイルや消毒用アルコールを布に染み込ませて拭き取る方法でも、ある程度きれいにすることができます。

作業中に急に切れ味が悪くなったと感じたら、それは木クズか松脂が原因であることがあるので、作業を中断してでも、一度その場で刃をきれいにしてから作業を再開すると、結果的に短い時間で仕上げることができます。枝が切れるか、息が切れるか、メンテナンス次第でその差が表れます。

刃をいつも清潔に保っておくことが、切れ味を長持ちさせる一番のコツです。また、使い終わったあとは刃をきれいに拭き、乾いた状態で保管することで、サビの発生も防ぐことができます。

【必須道具②】切り口をガードして枯れを防ぐ「癒合剤(保護剤)」

選び方のポイント:殺菌剤入りで雨に強いペースト状の保護剤

太い枝を切ったあとの松は、いわば「皮膚を大きく切ってすりむいた無防備な状態」です。癒合剤は、人間でいう「消毒液+防水絆創膏」の役割を果たしてくれる、必須のアイテムです。塗らずに放置すると、雨水と一緒に病原菌が切り口から侵入し、数か月かけて幹の内部から腐って枯れてしまうことがあります。

「ただの木の塗料でしょう?」「ペンキでも代用できるのでは?」と考えてしまう方もいらっしゃいますが、ペンキには殺菌成分や、木の呼吸を妨げない性質が備わっていません。必ず、庭木用に開発された専用の癒合剤を使うようにしてください。

選ぶときのポイントは、殺菌成分が入っていて、雨が降っても流れ落ちにくいペースト状のものを選ぶことです。液体タイプのものもありますが、太い切り口をしっかり覆うには、粘り気のあるペースト状のほうが扱いやすく、保護効果も長持ちします。チューブタイプであれば、そのまま切り口に絞り出して塗ることができるため、初心者の方でも扱いやすいという利点もあります。

おすすめ商品紹介

代表的な商品が「トップジンMペースト」です。殺菌成分が配合されているため、病気の予防効果が高く、強剪定でできた太い切り口にも安心して使うことができます。「失敗したくない」「病気が心配」という方には、迷わずこちらをおすすめします。チューブ入りで手も汚れにくく、価格も1本1,000円前後と手頃なので、初めての癒合剤としても選びやすい商品です。
殺菌成分が入ったトップジンMペースト

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もう一つの定番商品が「カルスメイト」です。こちらには殺菌成分は入っておらず、切り口を保護してカルス(傷を治すための盛り上がった組織)の形成を促すことを重視した商品です。見た目も茶褐色で、木肌になじみやすいという特徴があります。
切り口を保護するカルスメイト

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トップジンMペーストとカルスメイト、どちらを選べばよいか迷ったときの判断基準はシンプルです。病気の予防を重視したい強剪定の太枝向けであれば、殺菌成分入りのトップジンMペースト一択で問題ありません。見た目の自然さを重視したい細めの枝の処理には、カルスメイトも選択肢に入ってきます。松の強剪定のように太い枝を扱う場合は、まずトップジンMペーストを1本用意しておけば、ほとんどの場面で対応できます。

正しい塗り方:切った直後にチューブからハケや指で隙間なく塗り込む

癒合剤は、枝を切ったその日、できれば数分以内に塗るのが理想です。時間が経てば経つほど、切り口から水分が抜けたり、雑菌が侵入するリスクが高まってしまいます。※松の強剪定では、鋸で枝を落とした直後(数分以内)に保護剤を塗る必要があります。作業当日に慌てないよう、ノコギリと一緒に「トップジンMペースト」も手元に揃えておきましょう。

チューブから直接、あるいは付属のヘラやハケ、指を使って、切り口全体にムラなく、隙間なく塗り込んでください。特に切り口の端、樹皮とのつなぎ目の部分は塗り残しが起こりやすいので、念入りに確認しながら仕上げるようにしましょう。塗る量の目安としては、切り口が完全に見えなくなるくらい、薄すぎず厚すぎない程度にたっぷりと塗るのがコツです。薄すぎると雨水が染み込んでしまい、十分な保護効果が得られません。

作業当日に慌てないよう、ノコギリで枝を落とす前から、あらかじめ癒合剤を手の届く場所に用意しておくことをおすすめします。ノコギリと保護剤は、いわばセットの道具だと考えてください。

【必須道具③】手の届かない高所や太枝を安全に捉える「太枝切りバサミ(ギヤ式)」

選び方のポイント:てこの原理で力をかけずに切れるギヤ倍力タイプ

ノコギリを挽きにくい角度の枝や、直径3センチから4センチ程度の枝には、「太枝切りバサミ」がとても便利です。中でも、内部に歯車(ギヤ)の仕組みが入っている「ギヤ倍力タイプ」を選ぶのがおすすめです。このタイプは、てこの原理を利用して、握る力を何倍にも増幅させて刃に伝えてくれるため、力にあまり自信がない方でも、両手で持ってグッと握るだけで、太い枝を一撃でカットすることができます。

一般的な太枝切りバサミには、柄が長いタイプと短いタイプがあります。柄が長いタイプは、少し離れた場所の枝や、手が届きにくい高さの枝にも対応しやすい一方、収納時にかさばるという難点もあります。庭のスペースや収納場所を考えながら、ご自身に合った長さのものを選んでみてください。

おすすめ商品紹介

具体的な商品としては、千吉(せんきち)の「太枝切鋏」シリーズが、価格も手頃で扱いやすく、初めての1本としておすすめです。ホームセンターやインターネット通販で手軽に購入することができます。ただし、ヤニ取りに関しては、この鋏を使ったことがないのでわかりません。
千吉のチェット式剪定鋏

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なお、太枝切りバサミはあくまでノコギリの補助的な道具という位置づけです。直径5センチを超えるような太い枝には、無理に太枝切りバサミを使わず、先ほどご紹介した剪定鋸を使うようにしてください。無理な力をかけると、刃が欠けてしまったり、枝の切り口がつぶれて傷んでしまったりすることがあります。

【あわせて揃えたい】安全&快適に作業するための裏お助けアイテム

松脂が付いても大丈夫な「作業用手袋」

松の剪定では、どうしても手や指に松脂がついてしまいます。素手で作業すると、ベタベタが取れずに困ってしまうことも多いため、天然ゴム製の薄手の作業用ゴム手袋(SMLサイズあり)を使うと安心です。私はゴム手袋を使っていますが、松脂がついてある程度、1日中作業して3~4回使ったら使い捨てで使っています。もちろんある程度は繰り返し使うことができます。

また、手袋をしていれば、松の葉先で手を刺してしまうといった小さなケガも防ぐことができます。剪定作業のときは、必ず手袋を着用する習慣をつけておきましょう。どれくらい薄いゴム手袋かというと、ゴム部以外は蚊に刺されて血を吸われるくらいの薄さです。

松ヤニ防止のゴム手袋

刃物の切れ味を復活させる「ヤニ取りクリーナー/アルコール」

先ほどノコギリのメンテナンスのところでも触れましたが、ヤニ取り専用のクリーナーやアルコールは、剪定バサミや太枝切りバサミなど、他の刃物のお手入れにも使える便利なアイテムです。1本持っておくと、シーズンを通して切れ味をキープしやすくなります。作業後にサッとひと拭きするだけの簡単なお手入れですが、これを習慣にするかどうかで、道具が長持ちするかどうかが大きく変わってきます。
剪定ばさみのヤニを取るヤニ取りクリーナー

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刃物や切り口の消毒用「消毒スプレー」

病気の木を剪定したあとに、同じ刃物で別の木を切ってしまうと、病気がうつってしまうことがあります。作業の合間に刃物を消毒スプレーでひと拭きしておくと、病気の広がりを防ぐことができます。切り口に軽く吹きかけて、癒合剤を塗る前の下準備として使うのもよい方法です。特に、複数の木を続けて剪定する予定がある場合は、この消毒スプレーを1本用意しておくと、思わぬ病気の広がりを未然に防ぐことができます。

剪定バサミの消毒は、切断した枝から別の枝へウイルスやカビ・細菌(ハサミ経由の伝染)を防ぐために必須の作業です。特に松などの強剪定や、病気にかかった枝を切った後は必ず行いたいお手入れです。

剪定バサミの消毒用スプレーは次のようなものがあります。

■1. 消毒用エタノール(スプレータイプ)

ドラッグストアやホームセンターで手に入る、一般的な70~80%濃度の消毒用エタノールです。

特徴: 揮発性(乾きやすさ)が高く、数秒で乾くため作業のテンポを崩しません。
メリット: 手に入りやすく、ハサミの金属部分に水分が残りにくいためサビの原因になりにくいです。
コスパ重視・家にあるもので済ませたい人:薬局で買えるエタノールで十分代用可能。速乾性があるのでハサミがサビにくいのもメリットです。
注意点: 樹液(ヤニ)がベッタリついたままだと奥まで消毒液が届かないため、「ヤニを取り除いてからスプレーする」のが効果を高めるコツです。
剪定ばさみ用の消毒用エタノール(スプレータイプ)

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■2. 塩素系漂白剤(キッチンハイター等)の希釈スプレー

家に必ずあるもので代用したい場合の緊急手段です。
特徴: 10倍~20倍程度に水で薄めてスプレー容器に入れて使用します。殺菌力は非常に強力です。
注意点: 金属が非常にサビやすくなります。 スプレーして数分置いた後は、必ず水洗いしてしっかり水分を拭き取り、仕上げに刃物用油(またはWD-40などの防錆スプレー)を塗る必要があります。

※おすすめの併用手順
松の剪定時は、まず『ヤニ取りスプレー』で固まった松脂を落とし、仕上げに『消毒スプレー』をひと吹きするとハサミの切れ味と木の健康を両立させます。

初心者がつまずきやすい道具選びのギモンQ&A

Q1.太い枝も細い枝も同じ道具で切ってはダメですか?

A.細い枝であれば普段お使いの剪定バサミでも問題ありませんが、直径2センチを超えるような太い枝には、剪定バサミではなく、この記事でご紹介した剪定鋸や太枝切りバサミを使ってください。無理に剪定バサミで太い枝を切ろうとすると、刃が広がって切れ味が悪くなったり、枝の切り口がつぶれて木を傷めたりする原因になります。道具は枝の太さに合わせて使い分けることが、きれいで安全な剪定への近道です。

Q2.剪定鋸と太枝切りバサミ、どちらを先に買うべきですか?

A.松の太い枝を扱う強剪定であれば、まずは剪定鋸から用意することをおすすめします。太枝切りバサミは直径3~4センチ程度までの枝が対象ですが、剪定鋸であればそれ以上の太い枝にも対応できるため、汎用性が高いためです。予算に余裕がある場合は、鋸と太枝切りバサミの両方をそろえておくと、枝の太さに応じて使い分けられて便利です。

Q3.癒合剤は細い枝を切ったときにも必ず塗るべきですか?

A.直径1センチに満たないような細い枝であれば、多くの場合、木が自然に治癒してくれますので、必ずしも塗る必要はありません。ただし、直径2~3センチを超える太さの枝を切った場合は、この記事でご紹介した通り、必ず癒合剤を塗るようにしてください。迷ったときは、切り口が500円玉より大きいかどうかを目安にすると判断しやすいです。

Q4.道具はホームセンターとネット通販、どちらで買うのがいいですか?

A.実際に手に取って握り心地を確かめたい場合は、ホームセンターがおすすめです。一方で、品ぞろえの豊富さや価格の比較のしやすさでは、インターネット通販に軍配が上がります。レビューや口コミを事前に確認できるのも通販ならではのメリットです。この記事でご紹介したシルキーやサムライのような定番ブランドであれば、どちらで購入しても品質に大きな差はありませんので、ご自身の買い物スタイルに合わせて選んでみてください。

Q5.道具は毎年買い替える必要がありますか?

A.基本的に、剪定鋸や太枝切りバサミは、正しくお手入れをしていれば何年も使い続けることができます。シルキーのゴムボーイのように替刃式の商品であれば、刃の切れ味が落ちてきても刃だけを交換すればよいので、本体を買い替える必要はありません。癒合剤については、開封後に長期間放置すると固まって使いにくくなることがありますので、開封したものは1シーズンから2シーズンを目安に使い切るようにするとよいでしょう。

Q6.松以外の庭木にも同じ道具を使えますか?

A.はい、この記事でご紹介した剪定鋸や太枝切りバサミ、癒合剤は、松に限らず、キンモクセイやツバキ、モミジなど、他の庭木の太枝を切るときにも同じように使うことができます。1セットそろえておけば、庭にあるさまざまな木のお手入れに幅広く活用できますので、松の剪定をきっかけに、庭木全体のメンテナンス道具として揃えておくのもおすすめです。木の種類ごとに道具を買いそろえる必要はありませんので、ご安心ください。

Q7.道具をそろえたら、いきなり太い枝から切っても大丈夫ですか?

A.道具に慣れないうちから、いきなり一番太い枝に挑戦するのはおすすめできません。まずは直径2センチから3センチ程度の、比較的細めの枝で、道具の握り心地や切り進める感覚をつかんでみてください。何本か練習をしてから、少しずつ太い枝にステップアップしていくことで、力の入れ具合やノコギリの角度もつかみやすくなり、結果として安全かつきれいな切り口に仕上げることができます。焦らず段階を踏むことが、道具を長く使いこなすコツでもあります。

まとめ:正しい道具を揃えて、安全・確実に松の強剪定を成功させよう!

松の強剪定は、道具さえ正しく揃えれば、力に自信がない方でも安全に行うことができます。まずは、太枝をスパッと切れる万能なノコギリと、切り口を守る保護剤の2点から準備して、万全の体制で作業に臨みましょう。

プロの庭師に太枝の強剪定を頼むと数万円かかることも珍しくありませんが、この記事でご紹介した道具2点であれば、あわせて3,000円から4,000円ほどで手に入れることができます。一度そろえてしまえば、今後は毎年ご自身で安全に手入れができるようになりますので、決して高い買い物ではないはずです。「プロに頼み続けるより、道具に投資したほうが結果的にお得だった」と感じる方も少なくありません。

太枝切りバサミやその他のお助けアイテムも、作業の快適さや安全性をぐっと高めてくれます。特に、高い場所での作業には三脚脚立をあわせて使用し、脚が3本ともしっかり地面に接地していることを確認してから登るようにしてください。片手で枝を切りながら、もう片方の手でバランスを取ろうとするのは大変危険ですので、無理のない姿勢で作業できる範囲にとどめることも大切です。

道具さえそろってしまえば、あとは「正しい時期」と「切ってよい場所」を守りながら、少しずつ作業を進めるだけです。まずは基本の2点から、少しずつ道具をそろえていってみてください。正しい道具と正しい知識があれば、松の強剪定は、思っているよりもずっと身近な作業になります。今年こそは、伸びすぎた松と正面から向き合ってみませんか。焦らず一歩ずつ進めていけば、来年の春には、すっきりと整った美しい松の姿を、ご自宅の庭で楽しめるはずです。

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