はじめに
松の手入れについて調べてみたけれど、「みどり摘み」「もみあげ」「透かし」といった専門用語ばかりが出てきて、結局何から手をつければいいのかわからず、混乱してしまっていませんか?
私は岩手県で庭師として、日々いろいろなお庭の松と向き合っています。実は、これまで多くのお客様から、「本を読んでも、用語の意味がわからなくて、途中で読むのをやめてしまった」というお話をよく聞いてきました。専門用語というのは、それだけで難しそうな壁を作ってしまうものです。
でも、安心してください。松の剪定用語は、実は「季節ごとの作業名」を表しているだけなのです。この3つの基本用語さえ覚えてしまえば、これまで難しく感じていた松のお手入れ解説が、驚くほどスラスラと理解できるようになります。
実は「みどり摘み」「もみあげ」「透かし」この3つの用語は、それぞれ独立した別々の作業ではなく、1本の松と1年を通して付き合っていくための、ひとつながりのサイクルになっています。
「みどり摘み」で春に新芽を整え、夏はしっかり休ませ、秋から冬にかけて「もみあげ」と「透かし剪定」で1年の締めくくりをする。この流れが理解できると、いつ、何をすればいいのかが、驚くほどクリアに見えてきます。
この記事では、3つの大事な用語の意味、やる目的、作業する季節、そして一目でわかる「松の年間手入れスケジュール」を、初心者の方にでもわかるくらいの言葉で解説していきます。専門用語を、できるだけ日常の言葉に言い換えながらお伝えしていきますので、気負わずに読み進めてみてください。
【1分でわかる】松の3大剪定用語の早見メモ
本題に入る前に、まずは3つの用語を、ざっくりと一覧で確認しておきましょう。詳しい説明はこのあと順番にしていきますので、ここでは「なんとなくのイメージ」をつかんでいただければ十分です。
・みどり摘み:春(5~6月)に、伸びたての新芽を手で折る作業。使う道具は、主に手だけです。
・もみあげ(古葉取り):秋から冬(11~12月)に、古い茶色い(黄色も)葉っぱを手で払い落とす作業。手袋があると安心です。
・透かし剪定:秋から冬(11~12月)に、混み合った枝をハサミで間引く作業。芽切りバサミなどの道具を使います。
このように並べてみると、それぞれ「いつ」「何を」「どんな道具で」行う作業なのかが、少しずつ見えてくるのではないでしょうか。ここからは、1つずつ、じっくりと掘り下げて解説していきます。
用語①「みどり摘み」とは?【春(5~6月)のお手入れ】
意味:春に伸びる棒状の新芽(みどり)を手で折ること
まずは1つ目の用語、「みどり摘み」からご紹介していきます。
松の世界では、春先にニョキニョキと伸びてくる、つくしやアスパラガスのような形をした新芽のことを「みどり」と呼びます。「みどり摘み」とは、この伸びたての新芽を、ハサミを使わずに、手でポキッと折り取る作業のことを指します。

「新芽を摘み取ってしまうなんて、木がかわいそうなのでは」と思われるかもしれませんが、心配いりません。これは松の木にとって、昔から行われてきた、ごく自然なお手入れのひとつです。難しく考えず、「春の新芽の伸びすぎを、手で軽くセーブしてあげる作業」だとイメージしていただければと思います。
実際、私が現場でお客様にこの作業をご説明するときも、「爪切りのようなものですよ」とお伝えすることがあります。爪を切らずに伸ばし続けると、扱いにくくなってしまいますよね。松の新芽も同じで、伸びすぎる前に、こまめに整えてあげることで、木全体が扱いやすく、美しい姿を保ちやすくなるのです。
やる理由:枝がどんどん伸びて巨大化するのを防ぐため
なぜ、せっかく伸びてきた新芽を摘み取る必要があるのでしょうか。それは、松の枝がどんどん伸びて、木全体が大きくなりすぎてしまうのを防ぐためです。
もしこの新芽をそのまま伸ばし放題にしてしまうと、1年でぐんぐんと枝が伸びて、木全体のバランスが崩れてしまいます。また、枝が間延びしてしまうと、葉っぱの密度が薄くなり、松ならではのこんもりとした美しい樹形を保ちにくくなってしまうのです。
伸び始めの、まだ柔らかい新芽のうちに手で折ってあげることで、枝の長さをコンパクトに保ちながら、木のエネルギーを、より充実した枝作りに向けてあげることができます。いわば、木の「成長のブレーキ」を、やさしく踏んであげるようなイメージです。
放置してしまった松と、みどり摘みを続けている松を比べると、その違いは何年も経つと歴然としてきます。放置された松は、枝がひょろひょろと間延びして伸び、葉の密度も薄くなりがちです。一方、みどり摘みを続けている松は、枝が詰まって、こんもりとした立派な樹形に育っていきます。1年1年の小さな積み重ねが、何十年後かの松の姿を大きく左右するのです。
作業のやり方イメージ:
具体的な作業の流れをご紹介します。1本の枝の先端をよく見ると、複数の新芽が、放射状に伸びていることに気づくはずです。その中でも、中央にある、ひときわ長く伸びている芽を見つけたら、まずはその芽を、根元からポキッと丸ごと折り取ります。





中央の芽を取り除いたら、残りの芽については、それぞれの長さの、半分から3分の1程度の長さになるように、指先で優しく折ってあげましょう。全部を根元から取ってしまうのではなく、少しだけ残してあげるのがポイントです。この作業を繰り返すことで、翌年には、こんもりと引き締まった枝ぶりへと育っていきます。
芽の硬さの見極め方も、覚えておくと安心です。伸びたての新芽は、まだやわらかく、指で軽く力を加えるだけで、ポキッと簡単に折れます。もし芽が硬くなっていて、なかなか折れないようであれば、それは少し時期が進みすぎているサインかもしれません。そのような場合は、無理に折ろうとせず、来年に持ち越すか、様子を見ながら軽く整える程度にとどめておくとよいでしょう。
用語②「もみあげ(古葉取り)」とは?【秋~冬(11~12月)のお手入れ】
意味:去年生えた古い茶色い葉を手で「むしり落とす」こと
2つ目の用語は、「もみあげ」です。別名「古葉取り」とも呼ばれています。
これは、去年、あるいはそれ以前に伸びた、古くなって茶色く変色した葉っぱを、手でむしるようにして取り除く作業のことです。「揉み上げるように葉を落とす」という動作から、この名前がついたと言われています。名前だけ聞くと難しそうですが、実際にやることは、以前の記事でもご紹介した「枯れ葉払い」とほとんど同じ作業です。
やる理由:光と風を通して、病気や害虫を防ぐため
なぜ、この古い葉っぱを取り除く必要があるのでしょうか。それは、木の内側に光と風を通してあげるためです。
古い葉っぱが木の内側にたくさん溜まったままだと、そこに湿気がこもりやすくなります。湿気がこもった場所は、カイガラムシなどの害虫にとって居心地のよい住みかになりやすく、病気の発生にもつながりやすくなってしまいます。
秋から冬にかけて、この「もみあげ」で内側の掃除をしっかりしておくことで、冬の間、木の内側の奥まで、しっかりと日の光が届くようになります。日光がまんべんなく届く環境を整えてあげることは、松が来年も元気に育っていくための、大切な下準備になるのです。
冬は、他の季節に比べて日差しが弱くなる時期でもあります。だからこそ、その限られた光を、少しでも木の内側まで届けてあげることが重要になります。もみあげを済ませておくことで、雪や霜が積もりにくくなるという副次的なメリットもあります。古い葉が邪魔をしていると、そこに雪が溜まって枝が重みで折れてしまうこともあるため、雪深い地域にお住まいの方には特に、このもみあげをおすすめしたいと思います。
作業のやり方イメージ:
作業のやり方はとてもシンプルです。手袋をはめた手で、枝の根元(幹に近い側)から、枝の先端に向かって、サッサッと優しく撫でるように手を動かしてみてください。すると、乾いて茶色くなった古い葉っぱが、面白いくらいポロポロと落ちていきます。


このとき、緑色の元気な葉っぱには、無理に触れないようにしましょう。あくまで対象は、自然に、軽い力で取れる茶色い葉だけです。この一手間を、木の上から下まで、丁寧に繰り返していくことで、木全体の風通しが見違えるほどよくなります。
用語③「透かし剪定(すかし)」とは?【秋~冬(11~12月)のお手入れ】
意味:混み合った枝をハサミで間引いて「向こう側を透かす」こと
3つ目の用語は、「透かし剪定」です。ここまでの2つとは違い、いよいよハサミを使った、本格的な作業になります。
透かし剪定とは、混み合いすぎている枝の数をハサミで間引いて減らし、木の向こう側の景色が透けて見えるくらい、内側をすっきりとさせる作業のことです。「透かす」という言葉が示す通り、光や風だけでなく、視線まで通り抜けるくらいの状態を目指す作業だとイメージしてください。
やる理由:樹形をキレイに保ち、下にある枝に光を当てるため
なぜ、枝そのものを減らす必要があるのでしょうか。それは、木全体の美しい形(樹形)を長く保ちながら、下のほうにある枝にまで、しっかりと光を届けるためです。
松の枝は、1か所から3本以上に分かれる「三股」のような形に育つことがよくあります。この状態を放置しておくと、枝同士が窮屈にぶつかり合い、下の枝に日光が届きにくくなってしまいます。そこで、三股になった枝の真ん中の1本を、思い切って根元から抜き取り、「Y字(二股)」の形に整理してあげます。これによって、上の枝の混み具合が緩和され、下の枝にも、これまで以上に光が届くようになるのです。
透かし剪定を続けている松は、遠くから眺めたときのシルエットが、驚くほど美しく整ってきます。枝の一本一本がのびのびとスペースを持ち、木全体に立体感が生まれるのです。逆に、何年も手を入れていない松は、外側だけがこんもりと茂り、内側がどんどん暗く空洞化していく傾向があります。透かし剪定は、見た目の美しさだけでなく、木の内部の健康状態を保つためにも、欠かせない作業なのです。
作業のやり方イメージ:
透かし剪定を行うタイミングは、先ほどの「もみあげ」で古い葉を減らしたあとがおすすめです。葉が減って見通しがよくなった状態であれば、どの枝が混み合っているのかを、格段に見つけやすくなります。
まずは、すでに枯れている枝や、明らかに不要だとわかる枝を、根元からカットしていきましょう。そのあとで、三股になっている場所を見つけて、真ん中の1本を間引いていきます。切るときは、必ず「切った先に、緑の葉と芽が残っているかどうか」を確認することも忘れないでください。この確認さえ守れば、大きな失敗はまず起こりません。


もみあげ完了後のイメージ

結局どの順番でやるの?「松の年間手入れカレンダー」
春(5~6月):まず「みどり摘み」で新芽の勢いを抑える
1年の始まりは、春の「みどり摘み」からスタートします。この時期に伸びてくる新芽を、手で軽く整理しておくことで、枝が間延びして伸びすぎてしまうのを防ぎます。この作業は、力を使う本格的な剪定ではなく、あくまで「軽いブレーキ」のようなイメージで取り組んでいただければと思います。
夏(7~10月):木を休ませる(無理な剪定はNG)
夏の間は、基本的に大きな手入れはお休みの時期だと考えてください。この時期は、松の木が最も活発に成長し、体力を使っているタイミングです。無理に太い枝を切ったり、大がかりな作業をしたりすると、木に大きな負担をかけてしまいます。夏場は、水やりなど最低限のお世話にとどめて、木をゆっくり休ませてあげましょう。
秋~冬(11~12月):「もみあげ」で葉を掃除 →「透かし剪定」で枝を間引く
そして、秋から冬にかけての11月から12月ごろが本格的なお手入れのメインシーズンです。まずは「もみあげ」で、木の内側に溜まった古い葉っぱをしっかりと掃除します。そのあとで「透かし剪定」に進み、混み合った枝をハサミで間引いていきます。
この「もみあげ→透かし剪定」という順番を守ることで、見通しのよい状態で枝を選べるため、迷いなく、効率的に作業を進めることができます。この時期に丁寧に手入れをしておくことで、また春になれば、元気な新芽が顔を出してくれます。この一連の流れが、松の年間サイクルの基本形です。
このカレンダーを見て、「1年でこんなにたくさんやることがあるの」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には、みどり摘みは数日、もみあげと透かし剪定も、木の大きさによりますが数日から数週間で終わる作業です。
夏の休養期間も含めれば、1年のうち実際に手を動かす期間は、決して長くありません。この年間のリズムさえつかんでしまえば、あとは毎年同じサイクルを繰り返すだけなので、2年目以降はぐっと気持ちが楽になっていくはずです。
作業をラクにする!初心者が揃えておくべき道具3選
1. 手をヤニや刺から守る「天然ゴム手袋」(みどり摘み・もみあげ用)
「みどり摘み」や「もみあげ」のように、手を直接使う作業では、手のひらが天然ゴムやニトリルゴムでコーティングされた手袋が活躍します。松の葉先のチクチクや、ベタベタとした松脂(ヤニ)から手をしっかり守ってくれるうえに、グリップ力も高いため、細かい作業がしやすくなります。

2. 切れ味の良い「芽切りバサミ」(透かし剪定用)
「透かし剪定」のように、実際に枝を切る作業では、松専用に作られた芽切りバサミが役立ちます。先端が細くとがっているため、混み合った枝の隙間にもピンポイントで刃を入れやすく、初心者の方でも扱いやすいのが特長です。特定のメーカーにこだわる必要はありませんが、切れ味のよいものを選ぶことで、切り口がきれいに仕上がり、木への負担も少なくなります。

3. 太枝の切り口を守る「癒合剤(トップジンMペースト等)」
「透かし剪定」で、直径2センチを超えるような太い枝を切ったときは、その切り口に癒合剤を塗ってあげましょう。「トップジンMペースト」のような製品が代表的で、ホームセンターの園芸コーナーで手軽に購入できます。人間で言えば絆創膏のようなもので、切り口から雨水や雑菌が入り込むのを防いでくれます。
この3つの道具に加えて、木の高いところへの作業には、脚が3本で安定しやすい三脚脚立を使うと安心です。松の根元にあるデコボコした地面でも、ぐらつきにくく設置できます。作業内容に応じて、この3つの道具を上手に使い分けることで、松の手入れがぐっとスムーズになります。道具は一度にすべて揃える必要はなく、まずは手袋から用意して、作業に慣れてきたタイミングで、少しずつ買い足していくという進め方でも十分です。
Q&A
Q1. 3つの用語のうち、初心者はどれから始めるのがおすすめですか?
まずは、ハサミを使わない「もみあげ」から始めるのがおすすめです。古い葉っぱを手で払い落とすだけの作業なので、失敗の心配がほとんどありません。この作業に慣れてから、「みどり摘み」や「透かし剪定」に挑戦していくとよいでしょう。焦って一度にすべてを覚えようとせず、1つずつ段階を踏んで身につけていくことが、結果的に一番の近道になります。
Q2. 「みどり摘み」の時期を逃してしまいました。どうすればいいですか?
みどり摘みの時期を少し過ぎてしまっても、大きな問題にはなりません。新芽が固くなり始める前であれば、多少時期がずれても作業は可能です。ただし、翌年からは、5月から6月ごろのタイミングを意識しておくと、よりスムーズに作業ができます。カレンダーや手帳に、翌年の作業時期をメモしておくのもおすすめです。
Q3. もみあげと透かし剪定は、同じ日にまとめてやってもいいですか?
はい、同じ日にまとめて行うことも可能です。むしろ、先に「もみあげ」で葉を掃除してから「透かし剪定」に進む方が、混み合った枝を見つけやすくなるため、効率的に作業を進められます。ただし、体力的に負担を感じる場合は、無理をせず、日を分けて進めても問題ありません。ご自身の体調と相談しながら、無理のないペースで取り組んでください。
Q4. 3つの用語以外にも、覚えておくべき言葉はありますか?
今日ご紹介した3つの用語は、松の手入れの基本中の基本です。まずはこの3つをしっかり押さえておけば、他の解説記事や本を読んだときにも、内容がぐっと理解しやすくなります。他の専門用語については、必要に応じて、少しずつ覚えていけば十分です。焦って一度にたくさんの言葉を覚えようとしなくても、まったく問題ありません。
Q5. 毎年必ずこの3つすべてを行わないといけませんか?
理想的には毎年行うことが望ましいですが、必ずしもすべてを完璧にこなす必要はありません。時間や体力に応じて、「今年はもみあげだけ」というように、できる範囲で取り組んでいただいて構いません。少しずつでも継続することが、木の健康にとって一番大切です。1年休んでしまっても、翌年また続きから再開すれば十分に取り戻せます。
Q6. みどり摘みをしないと、木はどうなってしまいますか?
みどり摘みをしなくても、松がすぐに枯れてしまうということはありません。ただし、新芽が伸びるままになるため、枝がどんどん長くなり、木全体のバランスや、こんもりとした美しい樹形が保ちにくくなっていきます。見た目を整えたい場合は、ぜひ挑戦してみてください。忙しくてできない年があっても、翌年からまた再開すれば問題ありません。
Q7. 透かし剪定は、毎年同じ場所を切ればいいですか?
いいえ、毎年、混み合っている場所は少しずつ変わっていきます。作業のたびに、木全体をよく観察して、その年に三股になっている場所や、日当たりを妨げている枝を見つけて、その都度対応するようにしてください。
Q8. 「もみあげ」と「みどり摘み」、名前が似ていて混同してしまいます。
「もみあげ」は秋冬に古い葉を落とす作業、「みどり摘み」は春に新芽を折る作業です。季節で覚えると混同しにくくなります。「もみあげ=秋冬の葉っぱ掃除」「みどり摘み=春の新芽整理」と、セットで覚えてみてください。文字の並びが似ているので、最初のうちは混同しやすい言葉ですが、季節と結びつけて覚えることで、自然と区別がつくようになっていきます。
Q9. 透かし剪定は難しそうです。無理にやらなくてもいいですか?
もみあげだけでも、松の見た目や健康状態は十分に改善されます。透かし剪定は、もみあげに慣れてきてから、少しずつ挑戦していけば大丈夫です。無理のないペースで、ご自身に合った手入れの範囲を見つけていただければと思います。すべてを完璧にこなす必要はなく、できる範囲で楽しみながら続けていくことが、長続きの一番の秘訣です。
Q10. これらの用語は、庭師さんに依頼するときにも使えますか?
はい、庭師に依頼する際に、「もみあげだけお願いしたいです」「透かし剪定もお願いします」というように、用語を使って伝えると、要望がスムーズに伝わりやすくなります。今日覚えた言葉は、ご自身で作業するときだけでなく、プロに相談したり、見積もりの内容を理解したりするときにも役立つ知識です。用語を知っているだけで、プロとのやり取りに対する心理的なハードルも、ぐっと下がるはずです。
まとめ:3つの言葉の意味が分かれば、松の手入れはもう怖くない!
今日ご紹介した3つの用語を、もう一度おさらいしておきましょう。「みどり摘み」は、春の新芽折り。「もみあげ」は、秋冬の枯れ葉掃除。「透かし」は、冬の枝間引きです。この3つさえ覚えておけば、バッチリです。
専門用語というのは、意味さえわかってしまえば、もう怖いものではありません。むしろ、「今、自分がやっているのはもみあげの作業なんだな」と、自分の作業に名前がついていることで、より愛着を持って松と向き合えるようになるはずです。
今日ご紹介した3つの用語と、年間のカレンダーをあわせて覚えておけば、これから松の手入れに関するどんな情報を目にしても、迷うことなく理解できるようになります。専門書やインターネットの記事を読むときも、「これはもみあげの話をしているんだな」「これは透かし剪定の話だな」と、自然と頭の中で整理できるようになるはずです。
言葉の意味がわかったら、まずは今の季節に合ったお手入れから、気軽に試してみてくださいね。1年を通して、この3つの作業を少しずつ積み重ねていくことが、これから何十年も続いていく、あなたと松との心地よい付き合いの、確かな土台になっていきます。