はじめに
「まさに、今日からゼロから始める超初心者なんだけど・・できるのかな?」
「松の枝を切って、もし枯らしてしまったらどうしよう・・・」
「ハサミを持つ手が、なんだか震えてしまう・・・」
そんな不安だけが先回りして、庭の松の木を前にして、一歩も動けなくなっていませんか?
私は岩手県で庭師として、毎日いろんな庭の松と向き合っています。実は、これまでたくさんのお客様から「松は難しそう」「触ったら最後、取り返しがつかない気がする」という話を聞いてきました。
松は昔から「庭木の王様」と呼ばれるくらい立派な木なので、そのぶん「失敗できない」というプレッシャーを感じてしまう方が本当に多いのです。実際、私が伺うお宅の8割くらいは「松だけは枯らすと怖いから自分では触らないようにしている」と言われることが多いです。それくらい、松は特別な存在として見られている木なのです。
でも、安心してください。今日からはじめる作業では、ハサミを無理に使う必要は一切ありません。
道具も専門知識もゼロのあなたでも大丈夫です。今日たった5分で、松がサッパリと綺麗になる「最初の1歩」を、小学生にでもわかるくらい、やさしい言葉で解説していきます。専門用語は一切使いません。「切る」ではなく「拾う」「落とす」からはじめる、そんな松の手入れをご紹介します。読み終わるころには、きっと「これなら私にもできそう」と思っていただけるはずです。
そしてこの記事は、これから何十年も付き合っていく松との、はじめの「あいさつ」だと思ってください。いきなり仲良くなろうとしなくて大丈夫です。今日は、そっと近づいて様子を見るところから始めましょう。
私がこれまでお会いしてきた50代、60代のお客様の中には、「親から受け継いだ松だから、余計に失敗できない」「近所の目もあるし、下手に手を出せない」という声をよくいただきます。松は庭のシンボルツリーとして植えられていることが多く、玄関先や門のそばなど、誰の目にも留まる場所にあることが多いからこそ、プレッシャーが大きくなってしまうのだと思います。
でも、今日お伝えする方法は、そうした「目立つ場所にある松」だからこそ、まず取り組んでいただきたい内容でもあります。なぜなら、今日の作業には失敗のしようがないからです。
【準備】今日の道具はこれだけ!家にあるものでOK
使うのは「手袋」と「ゴミ袋」の2つだけ
まず最初にお伝えしたいのは、今日はハサミを一切使わないということです。ハサミはカバンの中にしまったまま、家の中に置いてきてください。むしろ、今日は「ハサミを見えるところに出さない」くらいの気持ちでちょうどいいです。手元にハサミがあると、どうしても「切らなきゃ」という気持ちになってしまうものだからです。
今日必要なものは、たったの2つです。
1つ目は、手袋です。軍手でも、園芸用のグローブでも、家にあるもので十分です。松の葉っぱは細くてチクチクするので、素手で触ると指先が痛くなってしまいます。手袋をはめるだけで、この痛みから解放されて、作業がグッと楽しくなります。もし手袋がなければ、台所用の厚手のゴム手袋でも代用できます。「完璧な道具がないと始められない」と思う必要はありません。
2つ目は、ゴミ袋です。拾った葉っぱを入れるための、コンビニ袋くらいの大きさで構いません。大きな庭でたくさん作業したい場合は、45リットルくらいの大きめのゴミ袋を用意しておくと安心です。両手が空くように、腰のあたりにぶら下げられるタイプの袋を使う方もいます。もし持っていなければ、洗濯ネットや古いレジ袋を紐で腰に結び付けるだけでも代用できます。道具は工夫次第でいくらでも間に合うものです。
もし木の上のほうまで手を伸ばしたい場合は、脚立ではなく、三脚脚立を使うことをおすすめします。三脚脚立は脚が3本なので、木の根元がデコボコしていても、地面にしっかりと接地してぐらつきにくいのです。庭師は(私も)現場では必ずこの三脚脚立を使っています。普通の脚立だと、松の根元にある盛り上がった土や石に脚が引っかかって不安定になることがあるのですが、三脚脚立ならその心配がぐっと減ります。とはいえ、今日は無理に高いところまで登る必要はありません。手の届く範囲だけで十分な成果が出ますので、まずは低い場所から始めてみましょう。
服装についても少しだけ触れておきます。松の葉っぱは服の中に入り込むと地味にチクチクするので、襟元が詰まった長袖のシャツや、袖口がゴムになっている上着があると快適です。首元にタオルはぎっちりと巻いたほうがよく、もしも毛虫やクモなどがいた場合、首元からの侵入を防げます。また、足元はサンダルではなく、履き慣れたスニーカーや運動靴、長靴等を選んでください。落ちた枝を踏んでも痛くないように、という意味でも大切なポイントです。帽子をかぶっておくと、上を見上げて作業するときに、髪の毛や首元に葉っぱが落ちてくるのを防げますし、日差しが強い日には熱中症対策にもなります。特別なものでなくても、普段畑仕事や散歩で使っている帽子で十分です。
道具の準備はこれで完了です。特別な資材を買いに行く必要も、ホームセンターに走る必要もありません。今、家にあるもので今日は十分です。
ちなみに、私が現場に行くときも、実は一番よく使うのは高価な専用道具ではなく、こうした「薄手のゴム手袋」と「ゴミかご(スタンドバック)」かたずけが楽になるように地面に敷く「シート」なのです。意外と切る時間よりもかたずけにとられる時間の方がかかるので、後々のことを考えてのことです。



プロだからといって、いきなり大きな機械や高価な道具を使うわけではありません。地味な準備と、地道な手作業の積み重ねこそが、庭仕事の基本なのです。ですから、今日あなたが手袋とゴミ袋だけで松と向き合うことは、プロと同じスタートラインに立っているということでもあります。
ちなみに、やっていくうちにだんだんとわかると思いますが、松の剪定も、樹形が今後どうなるとか、作業効率はどうしたらよくなるとか、剪定する時だけ良ければいいのではなく、後々のことを考えて作業する大事さがわかってきます。
【今日やること】ハサミ不要!手だけでできる「茶色い葉っぱ拾い」
ステップ1:木の内側に隠れている「茶色いカサカサ葉っぱ」を探す
手袋をはめたら、松の木にゆっくり近づいてみてください。そして、外側の緑色の葉っぱをそっとかき分けて、木の内側、幹に近いあたりを覗き込んでみましょう。
あっと、その前に、ハチなどがいないかどうか、ハチスプレーとほうきをもって確認作業を事前に行なっておいた方が刺されずにすみます。
話を元に戻します。緑色の元気な葉っぱの奥のほうに、茶色くなってカサカサに乾いた葉っぱが、束になって溜まっているのが見えるはずです。これは去年、あるいはもっと前に役目を終えた古い葉っぱです。人間で言えば、もう抜けかけている髪の毛のようなものだと思ってください。髪の毛と同じで、古くなったものは自然と抜けていくのですが、松の場合はそのまま枝の内側に絡まって残ってしまうことが多いのです。
このカサカサの茶色い葉っぱが、今日のお掃除対象です。見つけたら、「よし、これを片付けよう」という気持ちで大丈夫です。この葉っぱを取り除いても、松の木は痛くもかゆくもありません。かえって喜びます。


実際、私がお伺いしたあるお客様のお宅では、10年以上放置されていた松の内側に、茶色い葉っぱがまるで綿菓子のようにギッシリ詰まっていました。それを丁寧に取り除いていくと、木の内側から驚くほどたくさんの茶色い葉っぱが出てきて、ゴミ袋がすぐにいっぱいになったことがあります。それくらい、松の内側には古い葉っぱが溜まりやすいのです。逆に言えば、それだけ「取ってあげるだけで喜んでもらえる」作業だとも言えます。
また、茶色い葉っぱが溜まっている場所には、小さなクモの巣や、乾いた松ぼっくりのかけらが混ざっていることもよくあります。これも一緒に取り除いて構いません。虫が苦手な方は、念のため長い棒で軽く枝を揺すってから作業を始めると、安心して取り組めると思います。特に春から秋にかけては、木の内側にちょっとした虫がいることもあるので、いきなり手を突っ込むのではなく、まず目で確認してから触れるようにすると、より安心して作業を進められます。
ステップ2:手で優しく「撫でる・ポロポロ落とす」だけ!
茶色い葉っぱを見つけたら、いよいよ作業開始です。やり方はとてもシンプルです。
手袋をはめた手で、枝の茶色い部分を、上から下へ、サッサッと優しく撫でてみてください。まるで犬や猫の毛をブラッシングするような感覚です。すると、面白いくらいポロポロと葉っぱが落ちていきます。
もし撫でるだけで落ちない場合は、指先で軽くつまんで、クイッと引っ張ってみてください。乾いた葉っぱは根元がもろくなっているので、力を入れなくてもスルッと取れます。もし「あれ、これはなかなか取れないな」と感じたら、それはまだ木にとって必要な葉っぱかもしれません。無理に引っ張らず、そこはそのままにしておきましょう。「簡単に取れるものだけ取る」、これが今日のルールです。
小学生のお子さんやお孫さんと一緒にやっても楽しい作業です。実際、あるお客様のお宅では、お孫さんが「落ち葉拾いゲームだ!」と言って、おじいちゃんと一緒に夢中になって茶色い葉っぱを集めていました。それくらい、気軽に取り組める作業なのです。作業をしながら「今日はこの枝で何グラム取れるかな」と競争のようにしても、楽しく続けられると思います。
一本の枝につき、だいたい1分もあれば十分です。焦らず、テレビを見ながらでも、ラジオを聴きながらでもできるくらい、気軽な作業だと思ってください。5分間で3本から5本の枝を手入れできれば、今日は十分すぎるほどの成果です。
これだけで大成功!木の内側に「光と風」が届くようになる
茶色い葉っぱを取り除き終わったら、少し離れて木全体を眺めてみてください。どうでしょうか。木の内側がスカスカと軽くなって、向こう側の景色が見えるようになっていませんか。

これこそが、今日の大成功の証です。枝を一本も切っていなくても、この枯れ葉を取る作業だけでも、木の内側までしっかりと光と風が通るようになります。松の木にとって、内側の風通しがよくなることはとても嬉しいことです。今まで日陰になっていた枝にも太陽の光が当たるようになり、木全体が元気を取り戻していきます。風通しがよくなると、湿気がこもりにくくなるので、病気や害虫の予防にもつながります。
「枝を切らなくても、これだけで松が息を吹き返して喜んでいますよ」と、私はいつもお客様にお伝えしています。ハサミを使わなくても、これは立派な、そして本当に大切な手入れなのです。作業のあと、木の下に立って上を見上げてみてください。木漏れ日がキラキラと差し込んでくるのが見えたら、それが今日の一番のごほうびです。
【もしハサミを使うなら】今日切っていいのは「この1種類の枝」だけ!
切っても絶対に安全な「カサカサに乾いた枯れ枝」
「茶色い葉っぱ拾い」に慣れてきて、「ちょっとだけハサミも使ってみようかな」と思った方は、次のステップに進んでみましょう。ただし、今日切っていいのは、たったの1種類だけです。
それは、葉っぱが一枚もついていない、カサカサに乾いた茶色い枝です。触ってみると、パキッと折れそうなくらい乾燥していて、明らかに枯れているとわかる枯れ枝を探してください。

このような枝は、すでに役目を終えた枝なので、どこで切っても松の木に影響はありません。安心してハサミを入れてみましょう。切り口を見ると、中まで茶色く乾いているのがわかるはずです。これが「安全な枝」の見分け方です。もし切り口の中心がうっすらでも緑色や白っぽい色をしていたら、それはまだ生きている枝の証拠なので、今日は切らずにそのままにしておきましょう。
見分け方に自信がない方は、まず指で軽くポキッと折れるかどうかを試してみるのもひとつの方法です。簡単にポキッと折れる枝は枯れている証拠ですし、しなって曲がるだけの枝はまだ生きています。この「折れるか、しなるか」というチェックだけでも、迷ったときの大きな手がかりになります。
切るときのコツもひとつだけお伝えします。枝の真ん中あたりをいきなり切るのではなく、できるだけ幹に近い、枝の付け根に近い部分で切るようにしてください。中途半端な位置で切ってしまうと、切り株のような短い枝が残ってしまい、見た目もすっきりしませんし、そこから枯れ込みが広がってしまうこともあります。「切るなら根元近くまで」と覚えておくと、あとで見返したときにもきれいな仕上がりになります。
黄色の丸の枝が葉が全くついてなく枯れているので、枝元の赤線の位置で切ります。

また、切る枝の本数も、今日は多くても5本くらいまでにしておきましょう。「せっかくハサミを出したのだから、たくさん切っておこう」と欲張る必要はありません。少ない本数でも、確実に安全な枝だけを選んで切ることのほうが、今日は何倍も大切です。
緑色の葉っぱがついている枝は、今日は1本も切らなくてOK!
ここで、今日の絶対ルールをもう一度確認しましょう。緑色の葉っぱが少しでもついている枝は、今日は1本も切ってはいけません。これがルールです。
「これくらいならいいかな」「ちょっとだけ切ってみようかな」という気持ちが芽生えても、今日はぐっと我慢してください。緑の枝は、松の木がこれから栄養を作るための、いわば「現役で働いている葉っぱ」です。これを切ってしまうと、木が弱ってしまう原因になることがあります。
「緑の枝は触らない」というルールをきちんと守るだけで、「切りすぎて失敗するかもしれない」という恐怖は、今日はゼロになります。迷ったら切らない。これが超初心者の合言葉です。
【超重要】今日だけは絶対にやっちゃダメなこと3つ
1. いきなりハサミで丸がり(パッツン切り)にする
生垣のように、木の外側を丸ごとバッサリと刈り込んでしまう「丸がり」は、今日は絶対にやめてください。見た目はすっきりするように感じますが、松の木にとっては大きな負担になります。表面だけを刈り込むと、内側に日光が入らなくなり、かえって木の内側が弱ってしまうことがあります。
実は私も駆け出しの頃、この「丸がり」で失敗した経験があります。見た目をきれいに整えようとして表面だけをそろえたところ、翌年その部分の葉っぱが茶色く変色してしまったことがありました。それ以来、私は「まず内側の掃除から」を徹底するようにしています。今日は「内側の掃除」だけに集中しましょう。
2. 先端の元気な「緑の葉っぱ」をバッサリ切る
枝の先端についている、フサフサとした緑色の葉っぱの束は、松の木が成長するための大切なエネルギー源です。ここをバッサリ切ってしまうと、その枝の成長が止まってしまうことがあります。今日は先端には触れず、内側の茶色い部分だけに集中してください。
3. 「今日だけで全部終わらせよう」と焦る
庭全体の松を、今日一日ですべて完璧にしようと意気込む必要はありません。実は、松の手入れというのは、一度に全部を終わらせるものではなく、少しずつ、時間をかけて向き合っていくものなのです。
松の手入れは、ちょっとずつ遊ぶ感覚でやるのがコツです。「今日はこの枝まで」「続きはまた明日」というように、松の状況を見て手を入れていくとよいです。いったん止めて時間をおいて後から眺めて見てみると、手入れをしていた時と違う状況が見えてくるときもあります。焦らずに、今日できる範囲だけをやれば、それで十分な合格点なのです。
以前、あるお客様が「休みの日に一気に全部終わらせよう」と意気込んで、朝から晩まで一人で松と格闘してしまい、翌日腰を痛めてしまったことがありました。庭仕事は、体力勝負ではなく、コツコツ続けることが何より大切です。今日は5分、明日はまた5分、というように、細切れの時間で少しずつ進めていくくらいが、実はいちばん長続きするコツなのです。
よくある質問(Q&A)
Q1. どの季節にやってもいいですか?
今日ご紹介した「茶色い葉っぱ拾い」は、実は一年を通していつでもできる作業です。特別な季節を選ぶ必要はありません。ただし、真夏の炎天下や真冬の凍えるような寒さの日は、無理せず過ごしやすい時間帯を選んでください。朝の涼しい時間や、風のない穏やかな日がおすすめです。
Q2. 葉っぱを触ったら手がかぶれませんか?
松の葉っぱ自体でかぶれることはほとんどありませんが、チクチクした痛みはあります。今日ご紹介した手袋をきちんと着けていれば、痛みもかぶれの心配もほぼありません。心配な方は、長袖の服も一緒に着ておくと、腕まで守れて安心です。
Q3. 落とした茶色い葉っぱはどう処分すればいいですか?
お住まいの自治体のルールに従って、燃えるゴミとして出すのが一般的です。量が多い場合は、乾燥させてから庭の隅に集めておき、少しずつゴミの日に出すという方法でも問題ありません。庭で少しずつ土に還す「たい肥」として活用されている方もいらっしゃいます。
Q4. 茶色い葉っぱは今日のうちに全部取らないといけませんか?
いいえ、全部取る必要はまったくありません。今日は「簡単に取れるものだけ」で十分です。無理に奥まで手を伸ばしたり、時間をかけすぎたりする必要はありません。5分やってみて、「今日はここまで」と決めてしまって大丈夫です。続きはまた別の日にやればいいのです。
Q5. 松の種類によってやり方は変わりますか?
クロマツでもアカマツでも、今日ご紹介した「茶色い葉っぱ拾い」のやり方は基本的に同じです。品種によって手入れの細かな流儀は多少異なりますが、超初心者の最初の1歩としては、どちらの松でも今日の内容で問題ありません。
Q6. どれくらいの頻度でやればいいですか?
決まった正解はありませんが、目安としては1か月から2か月に一度、木の内側をのぞいてみる習慣をつけるとよいでしょう。茶色い葉っぱは少しずつ増えていくものなので、こまめに様子を見ておくと、一度にたくさん溜め込まずに済みます。庭に出たついでに「ちょっと覗いてみようかな」というくらいの軽い気持ちで十分です。洗濯物を干すついで、朝の新聞を取りに行くついでなど、日常の動作の中に組み込んでしまうと、無理なく続けられます。
Q7. 雨の日や、雨上がりにやってもいいですか?
雨の日は、地面が滑りやすくなっていたり、木の枝が濡れて滑ったりするので、あまりおすすめしません。特に三脚脚立を使う場合は、足元が濡れていると転倒の危険が高まります。今日の作業は、天気のいい日に、乾いた状態で行うのが一番安全です。雨上がりであれば、地面がある程度乾いてから、無理のない範囲で行うようにしてください。
Q8. 松以外の木にもこのやり方は使えますか?
「茶色くなった古い葉っぱを取り除いて風通しをよくする」という考え方自体は、松以外の常緑樹にも共通する基本の手入れです。ただし、木の種類によって葉っぱの形や生え方が違うので、今日ご紹介した具体的なやり方は、あくまで松を対象にしたものとしてお考えください。他の木については、また別の記事で詳しくお伝えできればと思います。
Q9. 次にステップアップするには、どうすればいいですか?
今日の「茶色い葉っぱ拾い」と「枯れ枝切り」に慣れてきたら、次は少しずつ、混み合いすぎている緑の枝を間引いていく段階に進みます。ただし、それはまた別の機会にじっくりお伝えしたいと思います。まずは今日のステップを何度か繰り返して、松に触れることに慣れることが一番の近道です。
まとめ:お疲れ様でした!「ハサミを持たなかったあなた」は大正解です
今日は、松の内側に隠れていた茶色い葉っぱを、手袋をはめた手で優しく落とすところから始めました。もしハサミを使ったとしても、それはカサカサに乾いた枯れ枝だけ。緑色の葉っぱには、今日は一切触れていません。
もしかしたら、「え、これだけでいいの?」と物足りなく感じた方もいるかもしれません。でも、それでいいのです。今日は茶色い葉っぱを落としただけで100点満点です。木の内側がすっきりして、風が通るようになったのを、ぜひ実際に肌で感じてみてください。きっと、木全体が心なしか明るく見えているはずです。
ハサミを使って本格的に枝を整えていくのは、この「触る」「見る」「感じる」という感覚に十分慣れてからで大丈夫です。今日、ハサミを持たずに手だけで作業をしたあなたは、大正解です。
最初の一歩を踏み出すというのは、実はとても勇気のいることです。今日、この記事を読んで、実際に松に手を伸ばしてみたあなたは、それだけでもう「超初心者」を卒業しかけています。次に松の前に立つときは、きっと今日よりも少しだけ、リラックスして向き合えるはずです。
焦らず、松と少しずつ仲良くなっていきましょう。何年もかけて大きくなった松ですから、私たちが仲良くなるのにも、少し時間がかかって当たり前です。今日できたことを、まずはしっかり自分でほめてあげてください。またお会いできる日を楽しみにしています。